私がパソコン教室を運営していた頃、一番初めに購入した看板の時は色々試行錯誤しました。そしてさまざまな集客ノウハウを学び、その経験を現在の仕事に活かしています。
人間は動いている物に目が留まるという習性があり、昇り旗のような、動いているものは目に付きやすいようです。そのため、特別訴えたい所に点滅を使用し、それ以外は普通に表示させてというようにメリハリをつける文章を作成するように意識しています。
点滅など文字の動きの部分に関してはお客様からあまり細かく指示されることはありませんので、お任せ頂いております。私の実績などをある程度見て頂いて、「プロにやって頂ければ良いです」「体裁良くやってください」とお任せいただいています。「原稿まで全てお願いします」といった方も中にはいらっしゃいます。
もちろん細かく、「ここはこのようにフェ－ドアウトでお願いします」などとご注文をいただく場合もあります。そういった場合は忠実に作成するよう心掛けています。

看板を設置されるケースとしては、何もない所に新たに付けるパターンと、蛍光灯などの暗めの看板を付けていて、物足りないので交換するパターンの2通りがあります。
今まで全く何もなかったところにいきなり設置した方が、通っている人の目を引きます。また、今まで何気なく見ていた看板が急に変わっていると、注意をひきます。初めて設置した時や、替えた直後というのは、やはり反響が良いようです。
もちろん時間とともに徐々に慣れてしまって、そこにあるのが当たり前の状態になっていきます。そうなった時に、置く場所をずらしたり、キャスター付きなら方向や向きを変えてみたりすると、今まで見なかった人に見てもらえるようになる可能性がある手っ取り早い方法です。
キャスター付きでしたら、定期的に向きなどを変えてみると効果があります。両面の看板だとしても、方向や向きを変えてみると、今まで見えなかった人たちにある日突然見てもらえる可能性があります。
　
また、実際に自分のお店がどのように見えているのかを、歩いて往復して見てみることも重要です。
歩くだけではなく、自転車で走ってみる、車で通る、などいろんな視点で見てみるのが良いでしょう。大事なことは自分のお店を第三者の目線で見ることです。お店の中にずっといると、お店の外から自分のお店を見るという機会が段々減ってきます。しかし外からお客様の目線に合わせて歩いてみると、色々なことに気付きます。すると、お店の外のガラスに看板を貼っただけのお店や、デザインの良い看板をただ置いているだけのお店は、全然見られていなかったり、入りづらい事に気が付いたりします。これでは何の意味もありません。目に入ってこその看板です。
例えば立地が引っ込んでいたりして、前面に駐車場が二台位あったりすると、お店が引っ込んでいる状態になります。そうすると、前面の道路を走っていてもあっという間に通り過ぎるので、そこに何の店があったのか気付くことすらなく通り過ぎてしまいます。そのような場合には、そこにお店があるという事を、200メートル前位から大きい看板で遠くに向けて訴えないと気付いてもらえません。
「お客様にはどのように見えているのだろう。」「お客様がここに入るためには、どんな判断材料が必要なのか。」というのを考え、それに対して最適な文言や大きさ、方向を考えるのが一番です。お客様が今知りたい情報を上手く流すことで、立ち寄ってもらえる可能性が高くなります。
例えば第2の駐車場がある場合も「別の場所に駐車場があります。」ということを流しておけば、第1の駐車場が一杯になってしまった時、スタッフがご案内する事なく誘導することも可能です。
　
繁盛店からお客様を取りたいというようなお客様もいらっしゃいました。繁盛店が満席でどうしようかなとあたりを見渡した時に、看板が見てもらえるところにあれば、そこまで歩いて来てもらえるかもしれません。
　実際、競合店に向けて表示していたお客様もいらっしゃいました。「近くに負けたくないライバル店がある。」「ライバル店のほうに向けてLED電光看板を付けたい。」と言って、その方は片面看板を二台購入されました。それで売り上げがすぐに上がったと言って喜んでくださったのです。
　
看板を設置するからには、ターゲットとなるお客様がいるはずです。例えば商店街であれば、徒歩や自転車のお客様だと思います。立地や呼び込みたいお客様によって選ぶ看板が違うように、当然設置方法も変わってきます。
看板を購入してただ置くのではなく、見せ方なども含めて考えた方がより看板の効果も期待できます。そうすると、結果的にお店がたくさんの人の目に留まると思います。